はじめに
梨はバラ科、ナシ属に属し、落葉性で寿命が長く中には樹齢500年以上に及ぶ大木もあります。当園にも祖父の代に植えられた樹齢70年を越える毎年1500個の実をつける大木があります。日本梨(梨)、西洋梨(洋梨)、中国梨に分類され、日本梨は外観から赤梨と青梨に分けられます。
梨の保存方法
購入後に冷蔵庫で適度に冷やして食べるのがお薦めですが、保存する場合は水分が蒸発しないようにビニール袋で密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存。保存状態が良ければ幸水、豊水、あきづきで7~10日、新高で10~15日、新興、愛宕で1ヶ月以上持ちます。ルレクチェは追熟がありますので同封のパンフレットを参考に黄色くなったものから順にお召し上がり下さい。
1年間の作業のながれ
よく消費者の方から、収穫の時期以外は何してるの?なんて聞かれますがちゃんと収穫以外も仕事してるんですよ。それを春、夏、秋、冬に分けて簡単に説明しようと思います。
春~spring~
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1.花芽整理春先に花芽が膨らんできた頃に先端などの必要のない花芽を落として残った花芽の充実をはかります。
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2.摘蕾花芽整理と同様に先端など余分なつぼみを落とし、残った花に充分な養分が行き渡るようにします。
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3.人工受粉花粉樹から花の約と取り出し、それを乾燥させ花粉を出して先が綿毛のようになっている「ぼん天」で梨園の梨の花1枚1枚のめしべに花粉をつけます。これを怠るとその年は梨の実がならないのでとても重要な作業です。
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4.摘果枝にたくさんの小さな果実が成り始めたら、枝に8~3個ほどの必要な実を残し他はすべて取り除きます。この時になるべく大きく形の良いものを見分けます。
夏~summer~
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5.袋掛け新高や新興・ルレクチエなどの晩梨(おくなし)は害虫や病気が付かない様に1つ1つ丁寧に袋をかけます。
秋~autumn~
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6.収穫いよいよ待ちに待った収穫です!幸水にはじまり、豊水、あきづき、新高、ルレクチエ、新興、愛宕の順番で収穫され丁寧に箱詰めして皆様の元へ届けます。
冬~winter~
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7.せん定収穫が終わり葉が落ちた頃に来年の為の準備が始まります。梨は毎年枝が伸びるので来年・再来年に実を付ける枝を残してはさみやノコギリで切り落とします。
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8.枝しばり残った枝を間隔を開けて梨棚に縄で固定します。こうする事により果実と葉に充分に「太陽の光」が当たり良い実ができるのです。また固定する事により風で揺れて果実が落下するのも防げます。
この他にも樹の調子を見ながら随時、肥料やったり、草を刈ったり、防除などの作業があります。土田農園では1つ1つの作業の手を抜かず常に「おいしい梨」を皆様の元へ届け、少しでも幸せな気分になってもらえるよう日々努力を続けています。
そして土田農園を少しでも身近に感じてもらえたら幸いです。
そして土田農園を少しでも身近に感じてもらえたら幸いです。